2020年9月7日
年代 15世紀後半
出土遺跡 五十子陣跡
五十子陣跡では、素焼きの土器であるかわらけが大量に出土しており、頻繁に宴が行われていたと考えられます。かわらけは精製された素地を使用し、ろくろを用いて成形され、底部外面には明瞭な糸切り痕が残されています。口径は3~20センチメートルと大きさに幅があり、用途に応じ、様々につくり分けられていました。使い終えたかわらけの中には、金属などを溶かすための坩堝(るつぼ)に転用されたものもあります。坩堝は鋳銅に使用されていることから、陣内では小型銅製品の製作も行われていたようです。